第2話「運命の邂逅」
五老峰で楚北捷(そほくしょう)と対決した敬安王・何勝(かしょう)は戦いに敗れました
病を患い弱くなった何勝とのこれ以上の戦いは無意味だと感じた楚北捷、対決を放棄しますが、彼は「この敵は息子が討つ…」と言い残し自ら命を絶ってしまいます
敬安王家の護衛・冬灼(とうしゃく)は何勝の妻、慕容和仁(ぼようかじん)を連れてて逃げるますが、夫の覚悟を知っていた彼女も馬車の中で自ら命を絶っていました
両親の死を知った何侠(かきょう)は、楚北捷への復讐を誓います
一方、深手を負った白娉婷(はくへいてい)は偶然通りかかった楚北捷に命を救われます
しかし、気が付いた彼女は反抗的な態度で、一言も話そうとしませんでした
楚北捷はそんな彼女に「お前の命は恩人である私のものだ」と言い放ちました
彼は白娉婷の簪が、初恋の少女の物と同じだった事が気になっていました
皇帝から帰国の命が届き白娉婷を楚獏然(そばくぜん)に預け晋に戻ります
晋の皇帝・司馬弘(しばこう)は再び燕との戦を続行するようにと楚北捷に命じます
燕の皇帝との和睦を前提に密約を交わしたのは、実は司馬弘で楚北捷は仲介役だったのです
にも拘わらず、約束を反故にする行為に憤りを隠せない楚北捷です
さらに、司馬弘はそんな彼に罰を与えようとしますが、晋の大尉、謝恒(しゃこう)の助言に救われます
楚獏然の元から姿を消した白娉婷は、五老峰に来ていました
そこで恩人であり主である敬安王夫妻が亡くなった事を知り、何侠を捜し出し守る事を誓いました
楚獏然から白娉婷を見失ったと報告を受けた楚北捷は、彼の話から白娉婷が蒲坂城壁で対峙した時の燕は軍師だと確信します
同時に2人は、敵である自分の所へ必ず現れると確信しました
楚北捷の親友・謝恒は、彼に花家の令嬢を紹介しようと囲碁に誘います
その娘は、月に一度 そこの静思楼で琴をを弾いていました
しかし、彼には幼い頃に出逢った忘れられない少女がいるので、その提案を断ります
ところが、いざ演奏が始まると楚北捷の顔色が変わりました
その琴の音色は、蒲坂城壁で聴いたあの琴の音色と同じものだったのです
彼は、花家の令嬢に逢うために静思楼に向かいました
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