第5話 「死刑執行の朝」



第5話 「死刑執行の朝」

白娉婷(はくへいてい)は届けられた簪を見て、幼い頃の出来事を思い出していました

彼女の父は、昔、楚北捷(そほくしょう)母子を助けた事から命を落としていました
彼は楚北捷に逢った時から、決して関わってはならない星の巡りを感じ取っていましたが、人として見放せず助けたのでした
簪はその時お礼にと、楚北捷の母から白娉婷に贈られたものでした

白娉婷楚北捷があの時の少年だと気付きます
そして、”これも宿命…三夜目は来ない”と琴を奏でました
楚北捷から届けられた”第二夜だ”と言う伝言は、結婚して二日目の夜という意味だったのですね

楚北捷は雨に打たれるのも構わず、彼女のいる牢を見つめていました

翌朝、晋の皇帝・司馬弘(しばこう)から死罪を言い渡された白娉婷を助けるため、楚北捷は刑場まで馬を走らせますが、彼女はすでに斬首されたと聞かされます

しかし、司馬弘は15の銅山と引き換えにひそかに白娉婷慕容粛(ぼようしゅく)に引き渡していたのです
しかも、司馬弘白娉婷に逢いに行った時点で彼女はこの事を察し、処刑の偽装を計画したのは彼女自身でした

司馬弘はその事を知った楚北捷に、白娉婷を追えば逆臣だと言って止めますが、彼は彼女の行方を追う事を躊躇しませんでした
慕容粛に引き渡された白娉婷を救い出すため何侠(かきょう)も姿を現しました

そして、楚北捷何侠は彼女を巡って争いますが、力では楚北捷には及ばない事を知っている彼女は、巧みに何侠を逃がします
その際、彼女が持っていた剣が誤って楚北捷の右胸を刺してしまいます
彼は力を振り絞り、白娉婷を連れてその場を離れました

洞窟に逃げ込み倒れ込む楚北捷は、彼女に思いの丈を語りました
罪悪感もあって、彼の世話をする白娉婷でしたが、2人の気持ちは同じだったようです

🍀 続きは、そのうちに…

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燕の民である白娉婷の父は、代々戦争の技術に精通している一族で、天文学や地理にも詳しく、医療技術も身に着けた、何だか物凄い人物です👀
そのため、楚北捷がいずれ燕に災いをもたらす事を感じ取っていました
そして関わってしまうと命を落とすという事も察していたようです


白娉婷の父・白和庸(はくわよう)が、
楚北捷の母に治療を施していることろです
娘に促され、助けるハメになったのです


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