第6話「恩に報いる時」
楚北捷(そほくしょう)を刺してしまった白娉婷(はくへいてい)は、一晩中、彼を介抱した後、翌朝、黙って彼の元を離れました
晋王・司馬弘(しばこう)の元に、燕王・慕容粛(ぼようしゅく)から白娉婷を渡すようにと、催促の文が届きます
彼が白娉婷に執着する理由が知りたくて、捕らえられた何侠(かきょう)の護衛・冬灼(とうしゃく)を尋問します
そして、彼女自身が”兵書”である事を知りました
白娉婷の頭の中には、先祖伝来の兵書が暗記されていて、”兵書を得る者が、天下を得る”という言い伝えもあるのです
司馬弘は、白娉婷おびき寄せるために冬灼はさらし者にされ、彼女は彼を助けようとしますが、楚北捷に止められます
そこには白娉婷を捕らえるための、巧妙な罠が仕掛けられていて、冬灼を助けると禁衛軍が現れる仕掛けになっていたのです
しかし、楚北捷は自分が盾となり2人を逃がします
宮中では、楚北捷が敵を助けたと噂が広まり、”謀反”だと言う論争が起こっていました
それについて司馬弘は、事実無根と楚北捷を庇いますが、牢に繋がれて拷問を受けている彼を、”女一人のために自分を裏切った”と激怒していました
楚北捷は自分の命と引き換えに、白娉婷を見逃して欲しいと頼みますが、彼を失いたくない司馬弘は”皆の前で、彼女を殺して汚名を晴らせ”と言いました
そんな最中、白娉婷は楚北捷を”見殺しにはできない”と思い、宮中に戻ってきました
そして、彼の謀反の疑いを晴らすために戻って来た事を司馬弘に話すと、彼が考えていた事と、同じ”皆の前で、自分を殺させる”という提案をしました
しかし司馬弘は、彼女の持つ”兵書”を献上する条件を付けました
それに対し白娉婷は、書き出すのに時間がかかるため、先に楚北捷の解放を要求します
司馬弘は渋りますが、兵書を書き上げるまで貴妃・張蕓児(ちょううんじ)が監視すると言う事で取引を成立させます
司馬弘は、楚北捷なくしては晋を守る事ができないと思う反面、彼に頼るしかない自分を、ふがいなく思っています
晋王・司馬弘の貴妃・張蕓児です
楚北捷は幼馴染で、彼の事を未だ慕い続けています
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