第2話 「翼族の野望」②


第2話 「翼族の野望」②

​​​​​翼界の連れていかれ、もてなしを受ける司音(しいん)令羽(れいう)です
しかしその席で擎蒼(けいそう)は、令羽に養子になる事を強要しました
令羽がそれを断ると、2人は即座に別々の部屋に監禁されてしまいました

野心を持つ擎蒼は、令羽を利用して
現在世界の頂点に立つ天族を脅かそうと企んでいるのです

天宮では天君の誕生日の宴が開かれ,毎年諸族に恩賞が下されますが
擎蒼はそれを受け取らず、使いの第二皇子・桑籍(そうせき)が追い返されたとの報告を受けます
ますます横暴になり、そのうちに謀反を起こすのではないかと心配する天君です

昔、墨淵は天地を滅ぼす​神器・東皇鐘”を作りましたが、天君の父親が結盟の証に、翼族に贈りました
そのおかげで数十万年もの間安泰だったのですが、今となっては、その事が不安の種になっています

しかも、いざ戦になった時に戦力になる諸族が減少していました
前・天君の東華帝君(とうかていくん)は、青丘と婚戚になる事を提案します
それは、九尾狐族や鳳族が新たな戦力に加わるという事になるのです

司音令羽が姿を消してから8日が経っていた
崑崙虚では、兄弟子・疊風(ちょうほう)がこの事を、墨淵に知らせるべきか悩んでいます
それは、司音には数日以内に上仙になるための​​天劫”​が下るからです
未熟な司音が何の準備もなく
天劫を受けると、命の危険があるのです
司音の事だから遊びに行ったのだと思っていた
他の弟子たちも慌てだしました

墨淵師匠が籠り修行から出てきたら、この事を伝えるように頼み
疊風子蘭(しらん)、2人を捜しに行くことに…
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続く 第2話「翼族の野望」③

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​​​​【登場人物】​

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天族の君主であり、世界の頂点に立つ「天君」
最初にお目にかかった時の印象は、「ド派手なおじさん」と言ったところです
リピートするうちに慣れましたです

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