​​​第2話 「翼族の野望」①

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​​​第2話 「翼族の野望」①

​​​​​崑崙虚の蓮池には、ひとつだけ金色の蓮の花があり
弟子入りした時から金蓮(きんれん)の世話をするのが司音(しいん)の日課になっています

​金蓮は昔、父・父神から崑崙虚の蓮池に浮かべ​
人の形になるまで仙術で守るようにと、墨淵(ぼくえん)に託したものでした

半月間籠りの修行に入る墨淵から、司音は「沖虚真経」の書写を命じられます
そしてその監視役を兄弟子の令羽(れいう)が任されることに…
不安がる令羽に、案ずるな書き写すのに半月かかると安心させました
…抜かりのない墨淵師匠です

司音には、半月後に天劫”​が下ることになっているのです​
それまで、やんちゃな司音を出歩かせないようにするためでした

しかし、兄の子供が生まれる事を知ってしまった司音が大人しくするわけもなく
監視役の令羽を、あの手この手でそそのかし仲間に引き入れ
見事に、崑崙虚からの脱出に成功します

しかし、青丘への近道に、翼界との境界線を通らなければなりません
案の定、翼族に遭遇してしまった司音令羽
その相手は、翼王・擎蒼(けいそう)率いる一行でした
2人は「客人を招く」という名目で、捕らわれてしまいました
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続く 第2話「翼族の野望」②

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令羽さん、後から墨淵師匠に、大目玉を食らわないことを祈ってます

​​​【登場人物】​

狐帝と折顔上神のファンだったことを餌に、
司音にあっさり丸め込まれてしまいました​兄弟子の令羽です

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