第3話 「師匠の愛」①


第3話 「師匠の愛」①
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酔いつぶれて寝ていた司音(しいん)は、離鏡(りけい)に呼び出されます
連れていかれた先は浴場…彼は数人の美女を侍らせお湯にに浸かっていました

離鏡によると、司音は彼のお酒を飲み尽くし10日間も寝ていたとか…
秘伝の酔い覚ましの薬で、やっと目覚めたそうです
その間に、兄弟子の令羽(れいう)は6回も自殺を試みたあげく失敗に終わり
今は、食事を絶っているようです
令羽に合わせて欲しいと頼みますが、養子になる「儀式」が終わるまでは​
会う事は出来ないと言われました…すでに招待状も配られたようです

そこへ突然、離鏡の異母兄・第一王子の離怨(りえん)がやって来ました
離鏡は咄嗟に司音を押し倒し、逢引きをしているふりをします
「人質に手を出すな」と言う兄に、「人質は1人居れは十分だ」というと離鏡
今度は「女飽き足らず、男とも戯れやがって」と侮辱的な言葉を浴びせます
それに対し「男装しているが、本当は女だ」と言う離鏡でした

離怨が立ち去った後、離鏡も半信半疑だったのか
「俺はとうに見破っていた」と司音に鎌をかけました
すると崑崙虚ではバレなかったのにと、司音はあっさり認めてしまいました

「儀式」が行われるまであと数日、それまでに救えなければ
天族への見せしめのために、2人とも八つ裂きにされると言う離鏡
司音は、墨淵(ぼくえん)師匠が必ず助けに来ると信じています
「戦などしないのが一番…衆生が苦しむ」と言う離鏡です…いい奴です

離鏡は「お前は友達だから、逃がしてやる」と約束します
そして、司音令羽宛の手紙を書かせそれを届けてやりました
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続く ​​​第3話 「師匠の愛」②

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司音が女である事がバレてしまいましたね~
女慣れした離鏡なら、体が接触した時すでに気づいていたと思います

​​【登場人物】​​

翼族の第一王子・離怨です
父親に似て野心家、後継者の座を脅かしかねない弟の離鏡を
陥れる方法ばかり探っているように見えのは、私だけでしょうか

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